先日、とあるリサイクルショップにて珍しいジャンクPCを発見。
その名も「PowerMac 8100」
Macといえば、iPhoneで知られるApple社がリリースするPCで「MacBook」や「iMac」が有名ですが、今回入手したMacはなんと95年製の超レトロPC!
ということで、今回はかなりレアなジャンクPC「PowerMac 8100」を紹介します。
PowerMac 8100はどんなマシン?

まずは「PowerMac 8100」の基本スペックや、発売当初の時代背景についてチェックしていきましょう。
基本スペック

「PowerMac 8100」の基本スペックは、次のとおりです。
CPU | PowerPC 601 100MHz |
メモリ | 8MB |
ストレージ | 700MB または 1GBのHDD |
OS | 漢字Talk 7.5 |
ドライブ | 1.44インチ フロッピーディスクドライブ、CD-ROMドライブ |
確認までに、メモリ容量は8GB(ギガバイト)ではなく、8MB(メガバイト)つまりは約1000分の1の容量です。
何より懐かしいのがフロッピーディスク。
CD-ROMドライブは、もちろん書き込みなどはできません。
Macではなくて、Macintosh

現在、一般的にApple社がリリースする「MacBook」や「iMac」などのコンピュータは「Mac(マック)」と呼ばれますが、この頃は「Macintosh(マッキントッシュ)」と呼ばれていました。
今回ジャンクで購入したMacintoshは映像端子の充実など特徴とし、当時はハイエンド機だったとのこと。
現行機種で言うところの「Mac Pro」のような位置付けの機種ではないかと思われます。
リンゴマークが虹色?!

当時のアップルマーク、なんともカラフルな虹色だったんですね〜。
Apple社が自社のマークを虹色にしたのは、今から40年以上も前の1977年のこと。
その頃に発表された「Apple II」というコンピュータは当時では珍しかったカラーディスプレイを搭載していたことから、「カラフルで革新的なテクノロジー」の象徴として虹色にデザインされたそうです。
まだカラーディスプレイ自体が高価で、コンピュータの操作も「CUI」と呼ばれるコマンド操作が一般的で画面は文字だらけの時代。
故にカラーディスプレイの登場は、現代でいうVRやARの登場くらいセンセーショナルなものだったと思います。
ファーストインプレッション

では早速、ジャンクとして購入したPowerMac 8100の外観を見ていきましょう。
全体の形状としては、よくあるデスクトップ型PC本体の定番な直方体。
サイズ的には現行マシンのミドルタワーくらいだと思います。

側面はこんな感じ。
端の方が丸く盛り上がっていて足になっているのが、どこかレトロなオシャレ感ありますね。

前面から見えるドライブ類は、上がCD-ROMドライブで下がフロッピーディスクドライブ。

この部分だけベゼルカバーが別パーツとなっているのですが、CD-ROM部分のカバーは爪が折れており、フロッピーディスクドライブ部分のカバーについては欠品してました;;

ケース部分に若干隙間。
ケース自体が歪んでいるわけではないみたいなので、きちんとネジを締め直してあげれば大丈夫そうです。
側面にはインターフェースのマークが。
上から順に、
- ディスプレイ
- 何かのシリアル端子??
- プリンタポート
- モジュラージャック
- PS/2(キーボーそ・マウス)
- スピーカー
- マイク
となっています。

背面インターフェース部分はこんな感じ。
先ほども説明したように、このMacintoshは映像処理に特化したモデルであるため、専用のビデオボードが増設されています。
更に、映像入力/出力用のS端子のアダプタまで伸ばす形で取り付けられていました。
やはり、前オーナーも映像処理に使用していたのでしょうか。

背面全体はこんな感じ。
大まかな見た目は、現在のデスクトップPCと変わりないですね。
違いとしては、USBポートやHDMI端子がないことくらいでしょうか(当たり前)

こちらが、爪が折れてとれてしまったCD-ROMドライブ部のカバー。
後でなんとかして固定できればと思います。
(・・・その前に、外装全体の掃除を。)

では、本体カバーを開けてみましょう!
ところで、なぜか電源ポートが2つ。
もう一つは通常のものと形が異なっていますが、一体どんな用途のものなのでしょうか。

本体カバーは「コ」の字で全体を覆うような形となっており、一度前にスライドさせた後に上に持ち上げることで開けることができました。
最初、これに気づか図に少し悩んでしまった。

各ドライブ類は前面に各トレイごとに格納されています。
ケーブルの這わせ方が前面を覆うように配線されているのが、どこか独特に感じました。
ひとまずファーストインプレッションは、こんな感じです。
時間があれば、起動チェックなんかも試してみたいですね。
まとめ

では、今回のまとめに入りましょう。
- PowerMac 8100は映像処理に特化したハイエンド機種
- 発売当初は「Mac(マック)」ではなく「Macintosh(マッキントッシュ)」と呼ばれていた
- この頃のApple社のロゴが虹色なのは、カラーディスプレイ搭載機種を早期の段階でリリースしたことが由来
- PowerMac 8100に搭載されているCD-ROMドライブは読み込みのみ対応で、今では懐かしのフロッピーディスクドライブも搭載
今回は外観の紹介でしたが、時間がある時にキーボードやマウスも揃えて実際に起動させてみたいと思います。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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