サラダに、肉野菜炒めに、ロールキャベツにと色々なお料理に大活躍のお野菜、「キャベツ」
水々しくてサッパリとした味わいは、特に揚げ物のあとなんかは恋しい物ですよね。
そんな、普段なにげなく食卓でおいしく頂いているキャベツですが、実は多くの栄養素が含まれており、様々な健康効果が期待できるのをご存知でしょうか?
今回は美容に、健康にと体に嬉しいキャベツのメリットや、スーパーで選ぶ時のポイント、また長持ちさせるための保存のコツについて解説します。
この記事でわかること
- キャベツの産地・旬の時期は?
- たまに見かける「紫キャベツ」と「緑キャベツ」の違いは?
- 旬によって異なるキャベツの美味しさ
- キャベツに含まれる栄養素と、期待できる健康効果
- お店でおいしいキャベツを見分けるポイント
- キャベツを長持ちさせる保存のコツ
キャベツって、どんな野菜?
この章では、なかなか知る機会がないけど知ってみると面白い!キャベツのあれこれについて解説します。
この章でわかること
- 旬の時期と、おもな産地
- 紫キャベツと緑キャベツの違いは?
- 他にも、キャベツにはいろんな種類が!
旬の時期と、おもな産地
キャベツはほぼ1年を通じて旬の状態で流通します。
しかし時期によって呼び名が変わっており、
- 春キャベツ・・・3〜5月ごろまで
- 夏キャベツ・・・7〜10月ごろまで
- 冬キャベツ・・・11〜3ごろまで
のように、栽培される時期によって呼び名が分かれており、品種も若干違うものとなっております。
本来、キャベツは寒い気候での栽培が向いた野菜であり、15〜20度くらいの気温が適温とされていました。
しかし最近では品種改良が進んだことで暖かい気候での栽培も可能となり、ほぼ一年中の栽培ができるようになったのです。
紫キャベツと緑キャベツの違いは?
キャベツといえば、よくスーパーなんかで見かけるのは淡い黄緑色のもの。
しかし、なかには紫色の品種のものもありますよね。
なかなか珍しい品種ですが、一度は「見かけたことがある!」という方も多いのではないでしょうか?
「紫キャベツ」と呼ばれる、あの葉の紫色のキャベツには「アントシアニン」と呼ばれる天然色素が豊富に含まれています。
アントシアニンは主に、眼精疲労を和らげる効果が期待されています。
よく「ブルーベリーが目の健康に良い」と言われるのも、このアントシアニンの効果によるものです。
また風邪予防や美容効果が期待されるビタミンCが緑キャベツより多く含まれているのも、紫キャベツの特徴。
ちなみに、紫キャベツは英語だと「Red Cabbage(レッドキャベツ)」と呼ばれているようです。
旬ごとのキャベツの特徴は?
先ほど、「キャベツはほぼ一年中、旬の状態で出荷される」とお話ししましたが、旬ごとに特徴も異なってきます。
故に季節ごとに違った楽しみ方ができるのも、キャベツならではの野菜としての特徴といえます。
春キャベツ
まず3〜5月に旬を迎える春キャベツは、葉が水々しくて食感もやわらかいのが特徴です。
その優しい仕上がりから生食系の料理に向いており、
- サラダ
- やみつきキャベツ
- コールスロー
などの楽しみ方がオススメです。
冬キャベツ
冬キャベツは春キャベツとは対照的に身が引き締まっており、葉が硬いので加熱にも向いています。
また熱を加えることで甘みを増すことから、
- 肉野菜炒め
- ロールキャベツ
- ラーメンなどのトッピング
などの楽しみ方がオススメです。
夏キャベツ
春キャベツと冬キャベツの中間的な仕上がりになるのが、夏キャベツ。
この時期のキャベツは「高原キャベツ」とも呼ばれ、生食でも加熱でも、どちらにも向いたオールマイティな仕上がりとなっています。
キャベツに含まれる栄養素と、その健康効果
キャベツには、次のような栄養素が多く含まれています。
- キャベジン(ビタミンU)
- ビタミンK
- ビタミンC
- カルシウム
- カリウム
- 食物繊維
- 葉酸
では、それぞれの栄養素と期待できる健康効果についてチェックしていきましょう!
キャベジン(ビタミンU)
キャベジンはその名の通りキャベツから発見された栄養素で、「ビタミンU」とも呼ばれるビタミンの一種です。
キャベジンで得られる健康効果として、
- 胃腸の回復
- 食欲増進
- 免疫力アップ
などが期待できます。
よく揚げ物などの付け合わせにキャベツの千切りが添えられるのは、胃にかかってしまった負担を和らげるのに効果的だからと思われます。
またキャベツ以外に、「パセリ」や「レタス」にもキャベジンは豊富に含まれています。
ビタミンK
ビタミンKは、カルシウムやタンパク質の働きを助ける栄養素で、骨の健康維持に必要とされる栄養素です。
ビタミンKによって得られる効果として、
- 骨粗しょう症の予防
- 血液凝固
などの効果が期待できます。
骨を丈夫にし、怪我をしてしまった時の出血を抑えてくれるのがビタミンKです。
不足しないよう、しっかりと摂取しましょう。
ビタミンC
ビタミンCはコラーゲンの生成に必要とされる栄養素です。
そのコラーゲンは骨や血管の健康維持に欠かせません。
またビタミンCは体内の活性酸素を取り除いてくれる抗酸化作用もあるため、免疫力の維持にも効果的とされています。
ビタミンCをきちんと摂取することで、
- 美肌効果
- 風邪予防
- 対ストレス
- 貧血予防
- 動脈硬化予防
などが期待できます。
何かと優れた栄養素のビタミンCですが、実は人間の体内で作り出すことはできません。
なので、野菜などできちんと摂取する必要があるのです。
カルシウム
言わずと知れた、骨を丈夫にしてくれる栄養素・カルシウム。
骨の健康維持の他にも、
- 血液の凝固
- 筋肉の収縮
- 神経細胞の活動
なども助けている、非常に重要な栄養素となっています。
しかし、日本人の殆どはカルシウム不足。
サプリメントなどでも、積極的に摂取したいところですね。
カリウム
カリウムは体内に溜まった余分な塩分を取り除いてくれる栄養素です。
カリウムで得られる健康効果として、
- 高血圧予防
- むくみ解消
- 筋肉の正常維持
などがあります。
しかし、カリウムは摂取し過ぎが禁物な栄養素です。
摂り過ぎには十分注意し、適量を守りましょう。
食物繊維
食物繊維は余分な糖や脂質、ナトリウムを抑えてくれる栄養素です。
この働きによって、
- 高油血症
- 糖尿病
- 高血圧
などについて、予防効果が期待されています。
キャベツには、この食物繊維が多く含まれているので効率的に接種することができるのですが、更に摂取する時間帯を
- 朝食・・・より血糖値を抑えることができる
- 昼食・・・夕食後の血糖上昇がゆるやかに(セカンドミール効果)
を意識すると、より効果的に摂取することができるようです。
葉酸
葉酸は「造血ビタミン」とも言われており、赤血球の生成をするのに必要とされる栄養素です。
赤ちゃんが健康に育つために多くの葉酸が必要とされるため、プレママさんには欠かせない栄養素となっています。
もちろん、男女問わず成人にも必要とされる栄養素で、
- 貧血改善
- 新陳代謝の向上
- 疲労回復
といった健康効果が期待されています。
葉酸は熱・光に弱く、また水溶性で水に溶けやすいという性質となっています。
よって、キャベツから効率的に葉酸を摂取するにはサッと水洗いし、サラダなどでいただくのが良さそうですね。
おいしいキャベツの選び方と召し上がり方・保存のコツ
この章では、
- おいしいキャベツの選び方
- 長持ちさせる保存方法は?
について、チェックしていきましょう!
おいしいキャベツの選び方
スーパーなど、お店でキャベツを買う際は次のポイントをチェックしましょう!
- 全体的に色があざやかなもの
- 芯の色が白くて水々しいもの
- 葉にハリ・ツヤのあるもの
- 持った時、少し重みがあるもの
また、春キャベツと冬キャベツは更に次のポイントにおいて、チェックすべきことが異なってきます。
春キャベツの場合
- 若干の弾力がある
- 芯が小さめ
冬キャベツの場合
- 身が全体的に硬め
- 葉がぎっしりと巻かれている
春キャベツは全体的にふんわり、冬キャベツは身が詰まった状態のものがおいしいとされています。
長持ちさせる保存方法は?
キャベツをできるだけ長持ちさせて保存するには、以下のポイントを押さえておきましょう!
- 切り口はキッチンペーパーを当て、黒ずみを防ぐ
- 芯はくり抜いて、キッチンペーパーなどを詰めておく
- 冷蔵庫に入れる際は、サランラップを巻く
冷凍保存する際は食べやすい大きさにカットし、保存袋に入れて保存しましょう。
この時、しっかりと水気を切ってください。
また、千切りしたものは冷凍保存には向かないので注意してください。
あとでスープなどにするキャベツを冷凍保存する場合は、塩茹でしておくことで味が染みやすくなるのでオススメです。
まとめ
では、今回のまとめに入りましょう。
- キャベツは旬の時期が1年近くと長いが、時期によって美味しさが異なる
- 春キャベツは水々しくて柔らかめ
- 冬キャベツは葉が硬く、加熱調理向け
- 夏キャベツは春キャベツと冬キャベツの中間的な仕上がり
- 胃に優しいとされるキャベジン(ビタミンU)はキャベツが由来の栄養素
- 他にもビタミンCやカルシウム、食物繊維などの栄養素がたっぷり!
- キャベツは色鮮やかで芯が白く、ちょっと重めのものがオススメ!
- キャベツを保存するときは切り口にキッチンペーパーを当て、ラップをして保存すると長持ち!
胃がもたれるけど、ジューシーで美味しいから揚げ物大好き!という方にこそ、添え物に千切りキャベツがオススメです!
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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