焼きナスや煮物、お味噌汁に入れても美味しいお野菜・ナス。
上品な紫色の実に独特なおいしさと共に水々しさもある反面、大半が水分なので「栄養があまりなのでは?」とも思われがち。
しかしナスはただ美味しいだけでなく、健康面でも嬉しい栄養が豊富に含まれているのです。
今回は、そんなナスに含まれる栄養や期待できる健康効果、またお店でおいしいナスを選ぶ時のポイントなどについてお話しします。
この記事でわかること
- ナスの旬の時期や主な産地はどこ?
- 生食できる「水ナス」って?
- ナスにはどんな健康効果が期待できるの?
- おいしいナスの見分け方は?
- ナスを長持ちさせるために気をつけることは?
ナスって、どんな野菜?
この章では、意外と知らないナスのあれこれについて解説します。
この章でわかること
- ナスの産地・旬の時期は?
- 生食におすすめのナスの種類は?
- 「秋ナスは嫁に食わすな」の由来は?
ナスの産地・旬の時期は?
ナスの旬は5月〜10月くらいと言われています。
旬の期間が長いため、おいしい状態で入手しやすいのが魅力のひとつですね。
また夏は水々しく、秋は実がしっかりしていてジューシーと、時期によってもおいしさに変化があるのもナスならではの魅力だと思います。
ナスの主な生産地は熊本県、高知県、群馬県ですが、次に紹介する「水ナス」は大阪泉州産のものが有名です。
ナスは生で食べれるってホント?!
意外なことに、ナスは生食できちゃう野菜なんです。
煮物に入れたり、焼きナスにしたりと火を通していただく機会の方が多いから、ちょっと意外ですよね。
ただし、ナスを生食するときにはアク抜きが必要となります。
塩水に2〜3分ほどさらすことでアク抜きできます。
また他の野菜同様、生食の場合は食中毒などを予防するため新鮮なナスをいただくようにしましょう。
普通のナスでも生食できるのですが、特におすすめなのが「水ナス」
皮が薄めで味もまるでフルーツのような甘みがあり、しかもアク抜きなしでいただけます。
「秋ナスは嫁に食わすな」の意味とは?
よく、「秋ナスは嫁に食わすな」と聞きますが、これには「ナスは体を冷やすから、特に妊婦にはあまり食べさせない方が良い」という意味合いが由来とされています。
確かにナスは90%が水分であり、またカリウムなど体温を下げる栄養素を含むので体温を下げるのには効果的とされています。
しかし、食べ過ぎに注意すれば「妊娠中だから食べてはいけない」ということはないでしょう。
どうしても気になる場合、生姜など体を温める効果のある食材と一緒に料理をすることで、体温を下げる効果を和らげることができます。
ナスに含まれる主な栄養素
ナスは大部分が水分であることから「栄養がない」と言われがちですが、実はちゃんと健康をサポートしてくれる栄養を含んでいるんです。
ナスには、主に
- ナスニン
- カリウム
- 食物繊維
- 葉酸
といった栄養素が含まれています。
それぞれの栄養素で期待できる健康効果をチェックしていきましょう。
ナスニン
ナスニンは強い抗酸化作用のある栄養素で、
- 抗がん作用
- 動脈硬化予防
- 高血圧予防
が期待されています。
ナスニンはポリフェノールの一種であり、本来は種子を紫外線から守るための成分です。
しかし、その働きに体の酸化を防ぐための抗酸化作用も期待できるため、健康に良いとされています。
ちなみに「ナスニン」という名前は、そのままナスが由来となっています。
カリウム
カリウムはミネラルの一種であり、余分となったナトリウムを排出する働きがあります。
カリウムによって期待できる効果は
- 高血圧予防
- むくみ解消
- 筋肉の維持
などがあります。
しばし、「カリウムはダイエットにいいの?」という疑問の声を耳にしますが、カリウム自体にダイエット効果的というわけではありません。
むくみが解消されることでボディラインが維持されるため、そのように言われているみたです。
食物繊維
食物繊維は糖や脂質、ナトリウムの排出を助ける働きのある栄養素です。
これにより
- 生活習慣病予防
- 肥満予防
- コレステロールの抑制
といった効果が期待できます。
食物繊維は現在、多くの日本人に不足している栄養素といわれており、また糖尿病などの病気のリスクを抑えてくれる栄養素なのでしっかりと接種したいところ。
しかし、多く取りすぎると必要なビタミンやミネラルまで抑えてしまうため、取り過ぎには注意が必要です。
葉酸
葉酸は赤血球を作るために必要なビタミンで、「造血ビタミン」とも言われています。
葉酸を摂取することで、
- メンタルの健康
- 循環器系の病気予防
- 貧血予防
などの健康効果が期待されます。
また赤ちゃんの健康にも重要な栄養素であることから、プレママさんには大事な栄養素と言われており、きちんと摂取することが好ましいとされています。
ナスの選び方・保存方法
この章では、お店で新鮮なナスを見極めるためのポイントや、できるだけ長持ちさせる保存方法について解説します。
この章でわかること
- 新鮮なナスを見極めるための5ポイント
- 長持ち保存させるための3ポイント
新鮮なナスを見極めるための5ポイント
スーパーなどでナスを選ぶ際は、次の5ポイントをチェックしましょう。
- 表面にツヤ・ハリがあるもの
- 少し重めのもの
- ヘタの切り口がみずみずしいもの
- ヘタのトゲが尖っているもの※さわらないように注意!
- 傷などが多くないか?
重さは大きさ相応か、それより重たいかな?くらいの感覚を基準にすると良いでしょう。
また、ナスといえばややカーブがかった形が特徴的ですが、形が曲がっているからおいしくないということはありません。
傷が多かったり、極端に変形していなければ大丈夫です。
またナスのヘタにあるトゲは「ガク」と呼ばれるものであり、花がつぼみだったころに中身をまもるための役割を果たすものです。
新鮮なナスはここがしっかりと尖っているのですが、ホントにしっかりとしているので触れての確認はお勧めできません。
形や色が茶色くなっていないかなど、しっかりと見て確認しましょう。
長持ち保存させるための3ポイント
ナスをできるだけ長持ちさせて保存するには、次の3ポイントをしっかりとおさえておきましょう。
- 水気をよく拭き取る
- 保存の際は袋に入れる
- 冷凍保存の際はアク抜きをしておく
ナスは乾燥、寒さに弱いお野菜です。
冷蔵保存だと5度以下の場所ではすぐ傷んでしまうため、買ったらなるべく早めにいただきましょう。
また、ナスを冷凍するイメージがあまりないかと思いますが、長期保存する際は冷凍保存がオススメします。
上手に冷凍保存すれば、長くて1ヶ月程度は保存できるみたいです。
まとめ
では、今回のまとめに入りましょう。
- ナスの旬は5月〜10月とやや長め
- 主な産地は熊本県、高知県、群馬県
- 生食できる「水ナス」については大阪泉州産がオススメ
- ナスに含まれる主な栄養素1:ナスニン
- ナスに含まれる主な栄養素2:カリウム
- ナスに含まれる主な栄養素3:食物繊維
- ナスに含まれる主な栄養素4:葉酸
- ナスは少し重めで表面にハリ・ツヤがあるものがオススメ
- 買ったら早めにいただき、長期保存は冷凍が吉
ちなみに、ナスの生食はお漬物にするのがポピュラーですが、千切りにしてポン酢でいただくのもオススメです!
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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